明日から石川県立美術館(金沢市)で
「第71回日本伝統工芸展 金沢展」
が開幕いたします!!
この日本伝統工芸展とは、
文化庁が唯一主催する
国内最大の工芸の公募展です。
我ら城端蒔絵十六代小原治五右衛門さんの、
日本工芸会新人賞を受賞された作品が
東京、、京都、大阪を回ってきて、
我々北陸の皆さんにお目見えです☆
その後は、
岡山、島根と全国を巡回していくので、
治五右衛門さんすら
次にいつこの作品に再会できるのか
分からない状況です(笑)
以下、8月21日の
城端蒔絵十六第小原治五右衛門
ご本人のFB投稿
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【 受賞のお知らせ / Award Announcement 】
本日『第71回 日本伝統工芸展』の発表があり、
城端蒔絵飾箱「Eclipse」が
日本工芸会新人賞を受賞しました。
併せて今回で15回目の入選になります。
「Eclipse」と題した今回の作品は、
甲面に日食、
見込みに月食、
側面には光によって映し出される水面を配し、
甲面と側面をポジとネガに分けることで、
金と銀による陰と陽、
黒は白を引き立て、
白もまた黒を引き立て、
漆黒の深みは委ねることで空となり水にもなります。
Eclipseをテーマに、
大事なことは変わらずに変わり続ける、
城端蒔絵の変容と深化を表現しました。
八代 小原治五右衛門(一白)は漆藝家であると同時に
天文学にも通じ、
蘭学など西洋学門も修得して
多方面に才能を発揮しました。
城端の天文学者・西村太冲とともに日食月食観測を行い、
文化9年(1812)に制作された
「渾天儀」(南砺市指定文化財)も現存しております。
2025年、城端蒔絵は創業450年を迎えます。
天平の密陀絵の再現にはじまり、
それに基づき白蒔絵法を案出し、
城端の曳山や庵屋台などの制作や修復にも携わり、
各代の創意工夫を加え明治維新の改変や
戦後の変動期にも絶えることなく、
小原家一子相伝として継承されてきました。
当代として歴代のあゆみと未来に思いを馳せながら、
その感謝と希望を蒔絵筆に込め、
一層の精進を重ねてまいります。
展覧会は9月11日(水)に東京・日本橋三越本店で開幕し、
全国を巡回します。
ご高覧いただければ幸甚に存じます。
十六代 小原治五右衛門
The 71st Japan Traditional Kōgei Exhibition was announced today, and “Eclipse,” a Jōhana maki-e decorated box, received the Japan Crafts Association Newcomer’s Award. This is the 15th time my work has been hand-picked to be part of the Association’s annual exhibition.The work titled “Eclipse” features a solar eclipse on its top surface, a lunar eclipse on its base, and light reflection on water on its lateral surface. By dividing the top and the sides into positive and negative, we can see the yin and yang of gold and silver, black and white enhancing each other, and the depth of jet black becomes both sky and water as the viewer is immersed in the imagery. Using the theme of Eclipse, the transformation and deepening of Johana maki-e is depicted, expressing the idea that important things remain the same but also continue to evolve.OHARA Jigoemon Ⅷ (Ippaku) was not only a Urushi artist, but also an astronomer and a master of Western studies such as Dutch studies, demonstrating his talent in various fields. Together with Taichu Nishimura, an astronomer from Jōhana, he observed solar and lunar eclipses, and the “Kontengi” (designated as a cultural property by Nanto City), produced in 1812, is still well preserved to this day.In 2025, Jōhana Maki-e will celebrate its 450th anniversary. Our tradition began with the replication of Tenpyo Mitsuda-e, from which the white maki-e method was developed. Generations of Johana Maki-e artists have been involved in the production and restoration of Jōhana’s Hikiyama and iori-yatai floats, among others, adding the originality and ingenuity of each generation to these works of art, whether during the Meiji Restoration or post-war period. As the latest generation of Jōhana maki-e artist, I aspire to imbue the maki-e brush with gratitude and hope, connecting with the history of previous generations and with the future, one brush stroke at a time.The Japan-wide exhibition will begin on September 11 (Wed.), with Mitsukoshi Department Store in Nihonbashi, Tokyo as its first stop. We request the honour of your presence at our exhibition.OHARA Jigoemon XVI
十六代 小原治五右衛門
《城端蒔絵飾箱「Eclipse」》
第71回 日本伝統工芸展
日本工芸会新人賞 受賞作
Eclipse,
2024Coffer; Jōhana Maki-eh.
3 47/64 x w. 9 17/32 x d. 9 17/32 in(9.5 × 24.2 × 24.2 ㎝)
【 第71回 日本伝統工芸展 】
[東京展]日本橋三越本店2024年9月11日(水) – 9月23日(月)
主催:文化庁 / 東京都教育委員会 / NHK / 朝日新聞社 / (公社)日本工芸会
【 第71回 日本伝統工芸展 巡回展 】
[京都展]京都髙島屋2024年10月9日(水) – 10月14日(月)
[大阪展]大阪髙島屋2024年10月16日(水) – 10月21日(月)
[金沢展]石川県立美術館2024年10月25日(金) – 11月4日(月)
[岡山展]岡山県立美術館2024年11月21日(木) – 12月8日(日)
[松江展]島根県立美術館2024年12月11日(水) – 12月25日(水)
[高松展]香川県立ミュージアム2025年1月2日(木) – 1月19日(日)
[仙台展]仙台三越2025年1月23日(木) – 1月27日(月)
[福岡展]福岡三越2025年2月5日(水) – 2月10日(月)
[名古屋展]古川美術館2025年2月13日(木) – 2月16日(日)
[広島展]広島県立美術館2025年2月19日(水) – 3月9日(日)
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会期:2024年10月25日(金) – 11月4日(月)
時間:9:30 – 18:00[最終日は17:00まで]
会場:石川県立美術館
貴重な機会ですので、
是非ともご高覧くださいませ☆
小原治五右衛門後援会副会長
石村修子
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